【ゴルフ】I am here /宮里藍
2011年57冊目
【要約】
藍ちゃんが昨日(2011年7月24日)に米女子ゴルフ、エビアン・マスターズで今季初優勝しましたね。
おめでとうございます。
昨年は、月一回程度はコースに出てたんですが、今年はまだ一回も行ってません。
しかし、明後日に有給をとってコースに行けそうです。
それに向けて、土曜に打ちっぱなしに3か月振りに行ったんですが、結果は散々・・・。
完全に感覚を失っていました。明後日が心配です。
そんな私を勇気づけてくれる本が、この本。
藍ちゃんの08年の著書、
「I am here - 「今」を意識に刻むメンタル術」
2007年のセーフウェイ・クラシックでの9番ホールでドライバーを右に曲げたことがすべての始まり。
たった1球ながら、スランプに陥ってしまったそうです。
一度ミスをすると、アイアンでも右に曲げてしまうんではないかと思ってしまって、すべてが空回りしたそうです。
プロでもあるスランプ。
そのスランプに対し、どう向き合い、どう対処してきたか、そして振り返って分析してみる、ということが詳しく書かれています。
もちろん内容はゴルフですが、これはすべての人に対して、参考になる対処法ではないでしょうか?
その道のトッププロが、前に立ちはだかる壁に対して、どう切り抜けたかが学べる本です。
この本の最後の3文が今まさに感動的な文と感じます。
いつもたくさんの応援ありがとうございます。
もう少しの間、結果よりもプロセスを大切にしてもいいですか?
いずれアメリカで必ず優勝します。
【仕事術】理系の企画力!
理系の企画力!-ヒット商品は「現場感覚」から (祥伝社新書167)/宮永 博史
¥798
2011年55冊目
【要約】
研究開発職なんで、こんなタイトルの本はとても気になります。
技術者はただひたすら最先端の技術だけを追求すればいいのでしょうか?
それだけではダメです。と言ってるのが、この本。
任天堂やアップルの成功からもわかるように、技術と同じ、もしくはそれ以上に「商品企画力」に重きを置くことが重要です。
商品企画力とは何でしょうか?
すなわち、小型化、軽量化、高機能化した製品が無条件に売れるのではなく、消費者が必要としている機能を有している製品、消費者でさえも気付かなかったユニークな商品、これらのニーズを発掘し、テーマとする能力みたいなものでしょうか。
私は、まだ若手でペーペーなんで、企画するような仕事ではないですが、このような能力は少しずつ培っていかなければならないと思います。
この本では、筆者がここ最近での製品の成功事例を9つの法則に分け、どのような企画力が必要かを紹介しています。
第一則
現場を観察するだけでなく、実際に体験する
パナソニックの遠心力洗濯機を例に、ただひたすら実験室で考えるだけなく、消費者がどのように使うのか、どこに改良点があるのか、体験を重ねることで、真実をつかむというもの。
第二則
一面からのモノの見方にこだわらない
よく知られている話で、靴の営業が2人いたとして、新規開拓で僻地へ行った時、誰も靴を履いていないのを見て、「靴を履かない文化で商売にならない!」と帰ってくるのか、「誰も履いてないなんて、なんて有望な市場だ!」と考えるか、と多面的な考えが重要というお話でTOTOのアメリカ市場参入の成功話を例に挙げている。
第三則
使う人が求める究極の我儘こそ、発想基準
日本の定期券ほど個人にカスタマイズされたものはない(何駅から何駅まで、何日から何日までと個人レベルで決まっている)
このように、一人ひとりの我儘をかなえてくれる商品はこれからの標準になると。
第四則
はじめにコンセプトありき
第五則
優れた技術は感動を生み出す
第六則
最初から二兎を追う
「安かろう悪かろう」と決めつけていませんか?
世の中は高いモノはそれだけの性能がよい、安いモノはそれだけ性能が悪いのが多いですが、
安いのに性能がいいものがあれば、リピートで購入してもらえ、その分売上が高くなるという例として、ユニクロのヒートテックの成功例を挙げています。
第七則
異なる分野の技術を結集する
第八則
技術はわかりやすく翻訳する
第九則
商品はロングセラーを前提に考える
「企画力」
わたしには、いますぐ必要な能力ではないかもしれませんが、過去の成功例からどういった思考が必要かを学ぶにはいい本だと思います。「理系の企画力」とはなっていますが、理系だけでなく文系の方にも勉強になる本だと思います。
【総合評価】
★★★★☆
【美術】名画で読み解くハプスブルク家12の物語/中野京子
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)/中野 京子
¥1,029
2011年54冊目
【要約】
西洋美術が続いてます。
一度はまると、集中的に読んでしまう傾向にあるようです。
今回は、前回と同じく中野京子氏による新書です。
この本は、ハプスブルク家を代表する12人の肖像画からハプスブルク家の歴史がわかるように書かれています。
1つの物語当たり10~20P程度で読みやすく、またドラマチックに描かれているので面白いです。
挙げられている12人はハプスブルク家の歴史の順に書かれ、わかりやすいです。
当の私も、ハプスブルク家はあまり知りませんでしたが、大局が理解できるようになりました。
下手はハプスブルク家について書かれた本よりも、イメージとしてわかりやすいです。
この本を入門書として、ハプスブルク家の勉強をしてみるのもいいかもです。
いくつか絵を挙げていきます。
■プラド美術館にあったはずだが、見た記憶がない
プラディーリャ「狂女フアナ」
■これはちゃんとみました(サント・トメ教会)
エル・グレコ「オルガス伯の埋葬」
■やっぱり出てきてます
ベラスケス「ラスメニーナス」
【総合評価】
★★★★★
【美術】「怖い絵」で人間を読む/中野京子
¥1,155
2011年53冊目
【要約】
「怖い絵」シリーズで有名な中野京子氏のNHKで放送された番組「「怖い絵」で人間を読む」を加筆修正したのが本書。
本書は33点の絵画からそれぞれの絵が描かれた歴史的背景、作者の思惑を明らかにした本です。
一見怖く見えそうにない絵であっても、
「なぜこんな背景なのか?」
「なぜこの人はこんなうつろな目をしているのか?」
「これは誰なのか?」
など、単に見ただけではわからないところを詳しく説明してくれています。
今回は、表紙にもなっているディエゴ・ベラスケス「フェリペ・プロスペロ王子」を簡単に紹介してみます。
17世紀のスペイン・ハプスブルク家に君臨したフェリペ4世の嫡男フェリペ・プロスペロ王子の2歳の時の肖像画です。
この絵を見て女児と思った方も多いと思いますが、実は王子というぐらいですし、男児です。
では、なぜ女児の服を着ているのでしょうか?また、服には鈴が付けられてます、なぜでしょうか?
また、立ってはいますが、椅子にかけた手はくたっとして力ないように置いていますし、顔はどこかはかなげで現世から離れたような顔にも見えます。
これはまず、ご存じの方も多いですが、スペイン・ハプスブルク家は後継者問題で何度も近親婚をしており、病弱な人が多かったのです。フェリペ・プロスペロ王子も例外ではなく、父はフェリペ4世、母はフェリペ4世の姪、マリアナとの子でした。
生まれつき病弱なフェリペ・プロスペロ王子は後継者としてなんとしても、生きていてもらわなくては困るということで、当時経験的に知られていた「女児は男児よりも死亡率は低い」ということから女児の服を着せることで死の悪魔の目を欺こうとしていたからみたいです。また、鈴は「魔よけ」のためとも言われています。
顔がどこかはかなげなのも、死を予感させたものではないでしょうか。
実際にこのフェリペ・プロスペロ王子はこの2年後、4歳の若さでなくなっています。
このように、一見かわいらしい子供の肖像画に見えますが、裏を知るとゾクっとする部分があり、美術の深さが感じられます。
このほかにも以前に紹介した誰も知らない「名画の見方」にもあったベラスケス「ラスメニーナス」やゴヤ「わが子を喰らうサトゥルヌス」などが紹介されています。
私のように美術を知らない方もわかりやすく紹介してくれているのでぜひ一読ください。
【個人的総合評価】
★★★★★
【宗教】イエス/船本弘毅
図説 地図とあらすじでわかる! イエス (青春新書INTELLIGENCE)/船本 弘毅
¥1,040
2011年52冊目
【紹介】
今回は書評というほどでもないです。
最近の重点テーマ「キリスト教」に関する紹介です。
著者は以前紹介した「【美術】名画と聖書/船本弘毅」と同じ方。
この本は、イエス・キリストの生涯、起こした奇跡を地図やイラストなどで紹介した本です。
どちらかというと、キリスト教については、少し知ってるけど、もっと詳しく知りたい!って方にオススメの本です。
世界遺産検定を前に受験したことはお伝えしてますが、キリスト教をまったく知らなかった私としては、この重点テーマ「キリスト教」を勉強したことで、いろいろと受験対策として有用でした。
また、これから海外に行った時に宗教画を見る楽しみが増えました。
キリストについて全く知らない方はここから初めてみるといいかもです。
¥580
【生活】20代で知っておきたいお金のこと/岡村聡
¥1,365
2011年51冊目
【要約】
なんだか、「20代で~~」って本ばかり読んでますが、今回はもまたお金のこと。
前回の「この本」と共通して書かれていたことをいきなりまとめてみます。
■子供ひとりにかかるお金は3000万円
■夫婦共働きで年収600万円を目指しましょう
■銀行に貯金するのではなく、投資をしましょう
■新築を買ってはいけない
などなど。
この著者が主張するこれからの時代に必須の3大ビジネススキルは
・英語
・ITスキル
・プレゼン能力
みたいです。
そういえば、本田直之氏は「レバレッジ勉強法」の中で3つの投資アイテムは
・語学
・IT
・金融知識
と書いていました。
どうも語学とITは必要なようですね。これから語学を勉強しようと思います。
著者の考えで面白かったのはこのことば
「お金は寂しがり屋」
どういう意味かというと、
「お金は寂しがり屋のほんとうの意味は、「お金」は自分のことをしっかりとケアしてくれる人のところに集まるという意味(P.45)
「お金」も「人」も付き合い方は同じで、普段は音信不通なのに、都合のよい時だけ連絡を取ってもこっちを見てくれないみたい。日頃から家計簿をつけるなど面倒を見てあげないといけないということか。
¥1,365
【世界遺産】世界遺産検定自己採点結果
¥1,260
【自己採点結果】
第9回世界遺産検定1級の自己採点してみました☆
今回から、問題用紙は回収されるんで、記憶を辿って答え合わせ。
もうわからなすぎて最後に回答を変えたりしたんで、何問かは記憶があいまい。
試験終了後は、完全に落ちたと思って意気消沈してたんですが、自己採点結果は
思ったよりましでした。
自己採点結果:130点
1級の合格基準は、140点以上なら無条件で合格。
140点以上の人が受験者の20%に満たない場合は、20%になるまでどんどん合格点数が下がっていく仕組み。
2010年7月の時は、124点だったので、可能性はゼロではないですね。
いかんせん、1か月という準備期間は短すぎでした。
しかも、その1か月は世界遺産の勉強ばかりで読書ができてませんでした。
天命を待ってみます。