【社会】ブラック企業、世にはばかる/蟹沢孝夫
【要約】
ブラック企業と言われるのは、いわゆる激務だったり、薄給の企業だけだと
思われがちだが、まだ他にもあると著者は言う。
キャリアカウンセラーが600人以上の転職希望者から得た情報から総合的に
このような企業を分析した本。
①肉食系企業(激務であり、社員を使い捨てだと考えているような企業)
②草食系企業(まったりしているが、その反面、成長する機会がなくキャリアアップできない企業)
③グレーカラー企業(激務で労働時間が長い割に給料が安い企業)
その現状を踏まえ、著者は「新卒採用中心主義」や「転職に年齢制限がある」をやめるべきだと
苦言している。最後に、著者の主張はこうである
「逆転の発想で、正社員を解雇しやすくしろ」
労働者の流動性を高くすることで、中途採用に対する偏見をなくし、運悪くブラック企業に入っても、一生その会社で働く必要がないようにするということであるらしい。理論上は正論である気もするが、実際にそうすると、労働者はさらに甘えが生じてくる気もする。
【フィードバック】
■世間の流れ的にも、新卒採用主義はなくなりつつあり、これから日本も雇用の流動性は高くなるはず
⇒もし、解雇されてもor会社がいやになっても、転職できるように何か強みをもっておこう・・。
【総合評価】
★★★☆☆