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【経済】この国を出よ/大前研一・柳井正

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この国を出よ/大前 研一

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【要約】

ご存じ、あの大前研一ユニクロ社長、柳井正があるテーマに対し、自論を展開し合う書。

題名に関連し、まさに今の日本がダメなのは高度経済成長期に対して、日本がどう変わってきたのか、世界がどう変わってきたのか。それはどのような背景からなのか。政治的な問題からの視点、若者の問題からの視点から見て、日本はどうしていくべきなのかを提言している。

相変わらずの大前節ではあるが、なぜか説得力があり、大前氏がどのように今の日本を思っているのかを知りたくて読んでしまった。

大前研一氏の日本経営改革案

所得税法人税は全廃

⇒日本は地方税を加算した実効税率は約40%もあり、非常にその他の国に比べ非常に高い。

いっそのこと全廃することで、日本が世界一のタックスヘイブン租税回避地)になり、世界中の富裕層、企業を日本に呼び寄せる。その結果、日本で多くの金が集まり、雇用が生まれる。消費が高まり、消費税の税収が高まる。その時に同時に消費税を高くすることで、50兆円ぐらいは得ることができ、税収により国家予算をまかなうことができる。

のような論理みたいです。なかなか実現性は厳しいでしょうけど、これくらいのドラスティックなことを言える政治家がいてもいいとは思います。

【総合評価】

★★★☆☆

【一言メモ】

国債や借入金などを合計した「国の借金」は2010年度末には973兆円に上る見通し。しかし、税収は37兆円しかないのに、92兆円を使っている。これは年収370万円なのに一年で920万円使っているようなおかしな家庭のようなもの、しかも、借金は1億円もあるような状況