そこに本があるから

なんで本を読むかって?そこに本があるからさ

【社会】ゴミ分別の異常な世界/杉本裕明・服部美佐子

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ゴミ分別の異常な世界―リサイクル社会の幻想 (幻冬舎新書)/杉本 裕明

¥819
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2011年6冊目

【要約】

ゴミは分別する方が、ゴミの量も減るし、エコになるというゴミ分別至上主義に一石を投じた本。

本書では、1975年静岡県沼津市が「混ぜればゴミ、分ければ資源」というスローガンから始まったゴミ分別に対して、数種類の問題があるという。

具体的には、

①分別が細かすぎて、住民がイヤになり、資源ゴミなどを可燃ごみとして捨ててしまう。

②分別が細かすぎることにより、分別、収集、焼却のコストが膨大になる。

③焼却場過多による、焼却施設一基あたりの焼却量が減り、燃やすために、都市ガスを加えてもやしている。

などなど。

本の構成としては、上記のような例を日本各地の自治体を例にとり、問題点を指摘している。

しかし、問題を指摘しっぱなしで、なんら改善策などが書かれていなく、ただの指摘だけに終わっており、議論になっていない。終始こんな論調だし、問題点を網羅的に挙げているだけなので、結局何がいいたいかよくわからない。

まぁ、ゴミ処理の実態がしれる内容となっており、ゴミに関する知識をつけるためには一読してもいいかなという本。

【総合評価】

★★☆☆☆

【一言メモ】

・容器包装リサイクル法

⇒1995年に制定された法律で、容器包装プラスチックを収集・保管するのは市の役割だが、その後のリサイクルは、飲料メーカーなど容器を利用する事業者のお金で行うことになっている。

RDF(Refuse Derived Fuel)ゴミ固形燃料

⇒生ゴミやプラスチック容器などの家庭ごみに、熱を加えて固めたもので、それを燃料にして発電に使う。

・一般廃棄物

⇒「家庭ごみ」と「事業系ごみ」を合わせた総称で、年間約5000万トンほど排出している。