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【自伝】迷いと決断/出井伸之

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迷いと決断 (新潮新書)/出井 伸之

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【要約】

著者の出井伸之氏は、誰もが知っているソニーの6代目社長であり、1995年~2005年までトップの座にいた人である。また、創業者グループではない生え抜きの社長であり、本人いわく、「プロフェッショナル経営者」だという。

題名からわかるように、まさに超一流企業のトップが、会社の命運を変えるような決断に対し、どのような葛藤や迷いを経て、決断を下してきたかが、書かれている。そして、それが失敗だったか、成功だったかを今も考えるそうです。これだけ企業のトップが決断を迷うんだから、自分の迷いなんてちっぽけだなと再認識しました。

特に、著者が決断を下してきたので大きいのは、DVDフォーマット闘争(次世代CDの規格化)がある。他にも本書では多々書かれているが、細かい内容なので割愛します。

私の個人的なソニーのイメージは、「プライドが高すぎる」といった感じですが、著者もそれは認識しているみたいで、「技術にプライドがあるソニーには、業界の中で仲間はずれ状態になっても、平気でいるような意固地なところがあります」と書いてある。

「VHS vx ベータ」もそうだし、「メモリースティック vs SDカードその他」などもそうだし、少数派になっても、やり続けるところがありますよね。(うちの実家はほぼベータでした・・)

いつだか忘れましたが、ソニーが赤字の時に現ソニー社長ハワードストリンガー氏が「ソニーはアメリカでもすごいブランド力をもってるんだ、今は赤字なんだ、問題ない」みたいな発言をしていたと思います。

もちろんソニーのアメリカでのブランド力はすごいみたいですが、あまりおごり高ぶっているとよくないのではないかなーと思います。ソニーは企業風土としてそういうところがあるみたいですね。

(少し書評とは関係なくなってきました・・)

最近、ソニーに関する本は下記のように、ネガティブなものがやや多いように思います。

がんばれ!ソニー!!

【総合評価】

★★★☆☆

【一言メモ】

SONYの語源

⇒音という英語「SOUND」や「SONIC」の語源となったラテン語の「SONUS」(ソヌス)に、小さい坊やという意味の英語「SONNY」を掛け合わせて作った。

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