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【自伝】グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた/辻野晃一郎

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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた/辻野晃一郎

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2011年10冊目

【要約】

題名の「グーグルで必要なこと」とは何だろうか?

ネーミングはありがちな名前だが、内容は非常に濃い。

著者は、1984年にソニーに入社し、VAIOスゴ録などの大ヒット商品を生み出し、カンパニープレジデントなどを歴任するも、2006年に同社退社。

その後、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役を務める。

著者は、このような人生を振り返りながら、ソニーの栄枯盛衰、グーグルの台頭を述べている。

著者は、ソニーの創業者である「井深大」と「盛田昭夫」を非常に尊敬してソニーに入社した。

特にソニーの設立趣意書に記されている

「まじめなる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」

「不当なる儲け主義を廃止し、あくまで内容の充実、実質的な活動に重点を置き、いたずらに規模の大を追わず」

「経営規模としては、むしろ小なるを望み、大経営企業の大経営なるがために進み得ざる分野に、技術の進路と経営活動を期する」

「従業員は厳選されたる、かなり小員数をもって構成し、形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き個人の技能を最大限に発揮せしむ」

これらに共感したという。

簡単に言うと、「自由な発想で、あくまで消費者の目線で発展していきましょう」といったところか。

実際、ソニーは上記のカルチャーを持ち、ヒット商品を出していった。

しかし、ソニーは成功にかまけて、自由な発想、消費者本位というものを忘れてしまったと著者。

そこで、著者は①ソニーに残り、会社を立て直す②ソニーから去るという2択に迫られて、一度は①を選択しようとしたが、やはり無理だと悟り、ソニーを去った。

休養期間を経て、グーグルに入社した。そこは、もちろんみなさんが想像するようないかにも外資系企業という印象だったらしいが、ここで題名に話が戻る。

グーグルには、「仕事の20%は本業以外のことに使う」など自由な発想を醸成する社風があり、また消費者が望むものを追及するという、ソニーの設立趣意書と共通するところがあったのだと。

本書の題名がいわんとしているところは、

ソニーは設立当初の自由闊達、消費者本位で発展したが、驕りにより凋落した。

 グーグルは業種業態も違うが、実はソニーと同じ考えを持っており、成功した」

といったところか。

企業の第一線を走る人の本を読むのは非常に興味深い。

また、本書の著者の文章からは非常に教養があると感じた。教訓となるところも多いので、たまに見返したい。

【フィードバック】

■上司にやめろと言われてもやめるな

⇒アップルのスティーブ・ジョブズも下から上がってくるアイディアや提案はいったん全否定するという。

 それでも、食らいついてくる提案には耳を貸すという。それくらいの意思がなければ新しいことは成功しないということか。

【総合評価】

★★★★☆

【一言メモ】

・組織におけるグレシャムの法則

⇒「忙しさ」の関数であり、目標達成に向け、忙しすぎれば忙しいほど能率の追及を優先して、目標それ自体の意味や内容を考えるスタンスが失われていく。

この本のような流れが好きな人は↓もオススメ。いつか書評します。

キヤノンとカネボウ (新潮新書)/横田 好太郎

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