【仕事術】今すぐ使える!ロジカルシンキング/堀公俊
2011年11冊目
【要約】
ロジカルシンキング超入門書
ロジカルシンキング本は数あるが、理屈ばかりにこだわらず、題名通り、実践しやすいようにわかりやすくまとめられている。今までロジカルシンキング本を敬遠していた人にオススメ。
本書では、論理思考を大きく3つに分け、
①「論理構築力」
②「批判的思考力」
③「多面的思考力」
とし、これらを35のフレーズに分け、説明している。
①「論理構築力」
ここでは、いわゆる論理の基本が書かれている。
論理は3点セットにしなければならない
(1)出発点- 論点
(2)経路- 根拠
(3)終着点 - 主張
整理するとこうだ。
「私は○○(論点)については、△△(結論)だと考えます。なぜならば、□□(根拠)だからです」といった感じ。
上司から何を言ってるかわからないという人はこの3点のうち、どれかが抜けているのだと。
②「批判的思考力」
これは、いわゆるクリティカルシンキングであるが、言葉の通り、批判するのではなく、疑問を投げかけながら考えを深めるべきだということ。人間は自分が一度考えた前提(仮説)を疑うのを避ける傾向にあり、都合のよい結果ばかりに目がいく。固定観念などを振りはらって考えるよう薦めている。
③多面的思考力
名の通り、幅広い考えで選択肢を多くし、全体を俯瞰して考える思考方法を身につけよということ。
考えが広がらない場合には、5W1Hを駆使し、視点を変えることがよいと。
誰を対象としているのか?どこの部に関する問題か?いつまでの問題か?何が対象?なぜそう考える?
などなど。
ロジカルシンキング本の中でも、とっつきやすく、1日で読める量なので、一読の価値あり。
【フィードバック】
・話し合いの中で相手の結論がでてこない時は、「それで?」「したがって?」「だから、何なの?」と促す
⇒そのまま言うと、トゲがありますが、建設的な方向に進められるかも
【総合評価】
★★★★★
【一言メモ】
■ PREP法
P(Point):結論、主張 「私の意見は…です」
R(Reason):理由、根拠 「その理由は…です」
E(Example):事例、データ 「たとえば、それは…です」
P(Point):結論、まとめ「だから、私は…と考えるわけです」
という話し方。
■ジェームズ・W・ヤング
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」