そこに本があるから

なんで本を読むかって?そこに本があるからさ

【仕事術】「戦略思考」の仕事術/木幡健一

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「戦略思考」の仕事術 ビジョンづくりから思考プロセスの実践まで PHP文庫 (PHP文庫)/木幡 健一

¥480

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2011年20冊目

【要約】

今、あなたは今の仕事に満足していますか?

新入社員の頃は、「こんな仕事がしたい」「こんな夢がある」とか希望に胸ふくらませていたはずなのに、今はマンネリで仕事を続けていることはないですか?

対して、いつも仕事を刺激的に楽しんでいる人が周りにいるかもしれません。この違いはどこからくるのでしょうか?

著者は、戦略思考があるかないかで大きく差があるといいます。

「戦略思考」とは限られた時間で最善策を考えることと著者は定義している。

この本では、個人が戦略思考できるようなプロセスを書いています。

第一章では、社会人の20~40代の働き方として、20代は経験が少ないが、なんでも柔軟にチャレンジできる、40代は経験豊富だが、過去の成功体験が考えを縛り、柔軟性が足りないと書いている。

第二章では、まず、いわゆる「自己分析」を徹底的にして、自分の弱み、強みやどんなことがしたいか、したくないかをしてみましょうと書いてます。

第三章では、二章ではっきりさせた自己から、将来どうなりたいかを描きましょうと書いている。

第四章では、仕事をするときは3つの自分を意識すると。

①プランを立てる自分

②行動を起こす自分

③やってきたことを冷静に評価する自分

第五章では、戦略思考の7つのプロセスを意識しましょうと

①ビジネス目的・目標を設定する

②状況を分析し、活かせる要素を見つける、課題を見出す

③戦略とアクションを組み立てる

④提案で支持を得る協力者・支援者を見つける

⑤実行・推進する

⑥もしものときに備える

⑦検証評価する・未来につなげる

第六章では、五章のプロセスを実行するためのツールを紹介。To Doリストを作るなど。。

ここまで見た人にはおわかりでしょうが、単なるPDCAサイクルを紹介した本です。

PDCAサイクルを知らない方には、勉強になりますが、内容自体も実践で使えるテクニックはかいてありません。まぁ、この本を読んで今一度「自己分析」をやってみようかなという動機づけにはなりました。

【総合評価】

★★☆☆☆

【一言メモ】

■戦略は、短期視点(刈り取り)と、長期視点(種まき)の両輪で考えましょう(P.114)

⇒とりあえず、今年の一年の数字だけをクリアしようというその場しのぎでなく、来年以降の仕事にもなる布石を打たなければならない。

■構想を固める二つの方法(P.109)

⇒①「削りだし型」

 手にしている情報が多い時は、一度並べてみて不要なデータを削り、骨格を組み立てていく

 ②「肉付け型」

 あらかじめ仮の戦略骨格をつくり、根拠となる情報やデータで固めていく方法。仮説構築力が必要となる。