【仕事術】「Why型思考」が仕事を変える/細谷功
「WHY型思考」が仕事を変える (PHPビジネス新書)/細谷 功
¥840
2011年38冊目
【要約】
「地頭力」で有名な著者の本。
あなたは、表面しか見えない「そのままくん」か?物事の本質をつかめる「なぜなぜくん」か?
本書では、「そのままくん」であるWhat型思考の人と、「なぜなぜくん」であるWhy型思考の人に分け、その違いを具体例により比較し、どうやったらWhy型思考になれるかが書かれている。
What型思考とWhy型思考は両極端なものではなく、相関し合っているが、本質は違うというのが本書。
本書で書かれているいくつかその思考の比較例を挙げてみる。
概念
What型思考:目に見えるカタチになったもの
Why型思考:目に見えない理由や背景
過去の成功事例は
What型思考:そのまま再現しようとする
Why型思考:今使えそうな形にアレンジして使う
言われたことは
What型思考:そのままやる
Why型思考:「押し返す」(理由を考える)
つまり、ある事柄に対して、What型思考とは単なる具体的な一例をすべてだと思う思考であり、Why型思考はその一例の裏にある本質をつかむ思考である。と言ったところか。
上記、過去の成功事例でいうと
What型思考の人は、「前回○○で成功したから、今回も同じ○○の方法でやってみよう」と考えるが、
Why型思考の人は、「前回成功したのは、○○だったが、その本質は××であったと思う。今回は状況が違うが××という本質を踏まえ、別の方法△△でやってみよう」
と言った感じ。
トヨタ式の「なぜを5回」と同じ考えを筆者らしい切り口で書かれたのが、本書の特徴か。
また、本書ではWhat型読書とWhy型読書を挙げており、私自身の読書はどちらか考え直させられる内容だった。
概念
What型読書とWhy型読書の違い
目的
What型読書:知識・情報を増やす
Why型読書:思考力を鍛える
質か量か
What型読書:量重視
Why型読書:質重視
回数は
What型読書:一度覚えたら終わり
Why型読書:何度でも読み返す
本の種類は
What型読書:新しいほうがいい
Why型読書:長年読まれているほうがよい
みなさんはどうでしょうか?筆者は、どちらが良いとか悪いとかはないが、バランスが大事と。
私は、やはりWhat型読書に傾いてると思います。Why型読書にシフトできるようにしていくつもりです。
【総合評価】
★★★★☆