そこに本があるから

なんで本を読むかって?そこに本があるからさ

【読書術】本を読む本①/M.J.アドラー C.V.ドーレン 外山滋比古 槇未知子

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本を読む本 (講談社学術文庫)/J・モーティマー・アドラー

¥945

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2011年41冊目

【要約】

読書術に関する古典的名著ともいうべき本書。

1940年にアメリカで第一版が発行されており、「思考の整理学」でも有名になった 外山滋比古氏が翻訳した本です。

題名の通り、「本を読む」という行動について書かれた本であり、

この本では特に本を読む際には「積極的読書」が大切だと書いてあります。

本の構成は、まず本を読む意味が書かれてあり、次に本書で本を読むレベルを4つに定義しており、

①初級読書

②点検読書

③分析読書

シントピカル読書

これらの意味が書かれています。

今回は

最初の本を読む意味について書きます。

「読むという行為には、いついかなる場合でも、ある程度、積極性が必要である (P.16)

1940年の頃から著者はテレビ、ラジオなどのマスメディアから得られる情報と本から得られる情報は違うとしています。

マスメディアは、情報が整えられていて、その情報に対して「自分で判断を下す」という手間を省いてくれるので、つい頭を使う習慣をなくしてしまいます。

対して、積極的読書は野球でいうキャッチャーのようなもので、ピッチャー(書き手)がどのような球を投げてきても、それに合わせてボールを捕まえる臨機応変さが大切だという。

つまり、著者のレベル(専門書、ハウツー本)に自分から合わせて、知識を得、理解するための技術を養うことができるべきだとしています。

このように本によって、読書のレベルを変えて読むことがこれ以降の章で書かれています。

とくに分析読書の項は最近多い読書術的な本で書かれていることの原典となっていそうな内容です。

読書レベルの内容は次回書評します。

【総合評価】

★★★★★