【仕事術】デッドライン仕事術/吉越浩一郎
¥777
【要約】
たまにはビジネス関連本の書評でも。
みなさんご存じの元トリンプ社長で「残業ゼロ」関連の本を出されている吉越浩一郎氏の仕事術本。
トリンプには「がんばるタイム」という制度があるのをご存じでしょうか。
社員は昼休み後の12時30分から14時30分までの2時間の間、会話を禁じるだけでなく、外部からの電話も取り次ぐこともできません。つまり、この時間は誰にも邪魔されず、とにかく集中して仕事をするということらしいです。
このような制度まで導入する著者が考える残業ゼロの仕事術とは?
この本では、とにかく次の2点を薦めています。
①毎日、「お尻の時間」を決めて仕事をする。(ダラダラ残業禁止)
②すべての仕事に「締切日」を入れる。
本書では、特に時間についてみんな、ルーズに考え過ぎていることを指摘しています。
仕事のアウトプットは以下の方程式で決まると言っています。
仕事のアウトプット=<能力>×<時間>×<効率>
能力は一朝一夕で変わるものではないので、時間と効率が重要になります。
著者は、時間を増やすとその分、甘えが出るので効率は下がるといいます。
そこで、時間を一定にして、集中して効率を上げることが重要だといいます。
本書では、そこで、時間を一定にしつつ、効率を上げる方法がいくつか挙げられています。
今回は、本書の中で気になったセンテンスを箇条書きしてみます。
・「効率が上がれば残業はなくなる」という発想では絶対に効率は進まない(中略)逆に、「残業をなくせば効率が上がる」と考えるのが、もっとも現実的な対処法だと私は思う。
・すべての仕事は、「何を、誰が、いつまでに」を明確にする
・仕事は発生した瞬間に取り組むことで、一番、効率が上がる
・メールの返信なども、受信したらその場で書くのが一番効率がいい(中略)ちょっと難しいところがあっても全力で頭を振り絞り、すぐに書いたほうがいい。
残業ばかりされている方は、吉越氏の著作を読んでみるといいかもです。
【個人的総合評価】
★★★★★