【読書術】だから速読できへんねん/呉真由美
だから速読できへんねん! ~脳のブレーキを解き放て~/呉 真由美
¥1,575
2011年24冊目
【要約】
速読ができると150キロの速球も打てる?
「できるんです」と著者。
数ある速読の本でも、正攻法というか、斜め読みや、飛ばし読みとは違う速読術。
どういうことかというと、「脳力を上げるんです」
人間が150キロで飛んでくるボールを見ると、
①目から視神経に伝わって脳に信号が行きます。
②次に、ボールが来たという信号を受けて、「バットを振れ」と手の筋肉に指令を出します。
③神経を通じて信号が伝わり、手の筋肉が動いてバットが動きます。
この本では、脳を活性化することで①と②が速くなるので打てると。
全体的には、この本だけでは速読できるようにはならないと思います。
初歩的なトレーニング法は書いていますが、具体的な実践は書いていません。
言ってみれば、「速読はウソじゃなく、本当にできるんですよ。信じてください。試しに、この方法で速読ができるか実感してみてください。実感ができれば、セミナーを受けてください」といった内容。
辛口に書いたようだが、なかなか面白い本でした。
以前、会社で開催された「速読セミナー」も同じ内容でしたが、たしかにこのトレーニングをすれば、速読ができるような気になれました。書評ブログのはしくれとして、ちゃんと理解できる速読は大事だなーと感じました。
この本で書かれている速読を実感できる方法の流れをかいつまんで言うと、
①今まで通りの速さで6秒間、文を読んでみて、文字数を10倍して1分あたりの文字数を測定する。
②目を上下左右に早く動かすトレーニングをする。
③文字を読むのではなく、ひたすら文字を追いかけ、見るトレーニングをする。
④もう一度①の作業をする。
①と④を比べてみる。
私の場合、800文字/1minが、1400文字/1minになりました。みなさんもやってみては?
速読の効用として、本が速く読めることはもちろん、仕事全般にも活かせるらしいです。
ウソかマコトか、とりあえず、初歩トレーニングだけでも一か月試したいと思います。
【総合評価】
★★★★☆
速読ができるようになったら、5つ星にします。